漢方薬、がん治療に活用―副作用を和らげる減薬に 高齢者医療にも効果期待(日経新聞)|
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新聞

日本経済新聞 2017年4月24日付朝刊

漢方薬、がん治療に活用―副作用を和らげる減薬に。高齢者医療にも効果期待

♦記事のポイント

がん治療に「漢方薬」を西洋医学に取入れる動きが広まっています。その理由として、抗がん剤の副作用や医療費の高騰、また高齢者医療にも効果的に使おうと、国の実行計画や医学会での研究会の提言で後押ししようとしています。さらに、高齢化が進む中で過剰な服薬や医療費を抑えようと、漢方の効果に期待して、新たな活用法も進められています。

♦記事の役立て方

がん治療に標準治療とは別の治療法を探されている人にとって、漢方薬という選択肢があることを知るのに役立つでしょう。

♦記事の内容と検証

がん専門病院として初めて、2006年にがん治療に漢方を取入れた「漢方サポート外来」(現・漢方サポート科)を開設したのが、日本のがん治療の先端を行く、がん研有明病院です。漢方がん治療によって、副作用や症状を軽減するとともに、苦痛を伴う治療や延命だけの治療だけではなく、免疫力を高め、自己治癒力を引き出し、生活の質を保ちながら改善していく治療が行われています。その医療を同病院の漢方サポート科部長の星野恵津夫医師に聞いています。

≪医療用の漢方薬は148処方が薬価収載されている。どの漢方薬を使うかは、副作用の症状や検査結果から決めるが、星野部長もどうしてその漢方が効果があるのか分からない点があるという。このため、これまで漢方薬を処方した約2900人分のデータ解析を行い、「漢方薬を処方する際の根拠を明確にしていきたい」を意気込む。≫

漢方薬を科学的に有効活用しようという機運は、国の実行計画にもあります。厚生労働省が2015年に公表した「がん対策加速化プラン」では、がん患者の副作用や後遺症の軽減を目的に、研究推進が明記されていました。また、2016年8月には、医学研究者などによる「国民の健康と医療担う漢方の将来ビジョン研究会」が発足し、2017年3月に提案書を公表され、がん患者とその家族に、漢方薬に関する科学的成果を伝えて行くことが示されています。また、高齢者医療でも漢方が役立つことが強調されています。

医療現場で実際に漢方治療を取り入れている大阪大学病院の漢方内科診療科長の萩原圭祐医師のもとには、高齢者の人たちが診療を受けにくるといい、次のように話されています。

≪「漢方の本質は整体の持つ回復力を引き出すこと」と説明する。患者の状態をよく見極めて処方すれば、一つの漢方薬で複数の症状を改善することもあり、ポリファーマシー(多剤併用)の脱却につながる。」そのために正しい知識に基づいた処方が不可欠とし、日本老年医学会では、「高齢者の安全な薬物ガイド2015」をまとめ、科学的な根拠に基づいた高齢者の漢方療法についての指針が示されています。≫

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